samedi 15 octobre 2011

ジョルジュ・ムスタキさん、病と人生を語る Georges Moustaki parle de sa maladie et de sa vie



メールのサイトでジョルジュ・ムスタキさんのニュースが目に入る。フランス語を始めていなければ聴くこともなかっただろう懐かしい方になる。

ジョルジュ・ムスタキ (Georges Moustaki, né le 3 mai 1934 à Alexandrie, Égypte)

ムスタキを聞く ECOUTER MOUSTAKI POUR LA PREMIERE FOIS (2006-03-14)


そのニュースによると、2009年1月8日、ジョルジュ・ムスタキさんはバルセロナの舞台から呼吸器の病気で歌うことができなくなったと公表。それから2年経った今年初め、現在の心境を綴った本を出版した。

La sagesse du faiseur de chanson (2011) 「歌書き屋の智慧」

彼の 「祖国」 とも言えるサン・ルイ島のアパルトマンに今でも住んでいる。最初に集中治療室に運ばれた時はそのまま死ぬかと思ったが、そうはならなかった。体は弱り40年間毎日のようにやっていた卓球もできなくなっている。よくなる見込みがないにも拘わらず、気持ちはしっかりしているという。病気になると、心に触れる友情にはこれまで以上に敏感になり、家の中で目にすることもなかった、例えば、昔よく遊んだチェスなどを再発見することもあった。

今書いているのは郷愁について。彼らの世代はヨーロッパ、南アメリカなど世界中に散らばった。ギリシャの思い出とエジプトへの郷愁とを抱きながら。アレクサンドリアで過ごした子供時代には、生きる悦びに充ちた老人の智慧を見ていた。それで老人になることを夢見ていた。子供時代と老境にある自由への渇望が彼を支えてきたようだ。

最近アフリカで起こったことを見て驚いている。母国エジプトの人民にこれだけの力があるとは思っていなかったし、これほど早く独裁者を退けることなど予想もしていなかったという。






En Méditerranée 「地中海にて」 (「内海にて」 とも訳されている)

Dans ce bassin où jouent
Des enfants aux yeux noirs
Il y a trois continents
Et des siècles d'histoire
Des prophètes, des dieux
Le Messie en personne
Il y a un belle été
Qui ne craint pas l'automne
En Méditerranée.

Il y a l'odeur du sang
Qui flotte sur ses rives
Et des pays meurtris
comme autant de plaies vives
Des îles barbelées
Des murs qui emprisonnent
Il y a un belle été
Qui ne craint pas l'automne
En Méditerranée.

Il y a des oliviers
Qui meurent sous les bombes
Là où est apparue
La première colombe
Des peuples oubliès
Que la guerre moissonne
Il y a un belle été
Qui ne craint pas l'automne
En Méditerranée.

Dans ce bassin je jouais
lorsque j'étais enfant
J'avais les pieds dans l'eau
je respirais le vent
Mes compagnons de jeux
Sont devenue des hommes
Les frères de ceux-là
Que le monde abandonne
En Méditerranée.

Le ciel est endeuillé
Par-dessus l'Acropole
Et liberté ne se
dit plus en espagnole
On peut toujours rêver
D'Athènes, de Barcelone
Il reste un belle été
Qui ne craint pas l'automne
En Méditerranée.


(こんな内容の詩です)

地中海にて

この貯水池(内海)で黒い目の子供たちが遊んでいる
3つの大陸、幾世紀もの歴史がある
預言者、神々
メシアその人
秋が来るのを気に掛けることのない美しい夏がある
地中海には

岸に漂う血の匂いがある
沢山の生々しい傷のように痛めつけられた国々がある
鉄条網で囲まれた島
閉じ込める壁
秋が来るのを気に掛けることのない美しい夏がある
地中海には

爆弾で朽ちるオリーブの樹がある
そこに最初の鳩が現れた
戦争が刈り取った忘れられた人々
秋が来るのを気に掛けることのない美しい夏がある
地中海には

この貯水池(内海)で子供の時私は遊んだ
足を水に浸け、風を吸いこんだ
遊び仲間は大人になった
世界が見捨てる彼らの兄弟
地中海では

アクロポリスの上で空は喪に服す
そして自由がスペイン語で言われることはもうない
いつもアテネとバルセロナを夢見ることができる
秋が来るのを気に掛けることのない美しい夏のままだ
地中海では



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