lundi 8 août 2011

新しい領域での興味深い出遭い


Pr. Paul Bourgine (École Polytechnique)


今日から1週間、人工生命 (Alife) の世界を覗くためにヨーロッパ人工生命会議 (ECAL11) に顔を出すことにした。来てよかったと思う話が朝から続いた。その中の一つにポール・ブルジーヌさんの話があった。彼の専門は数学とのことだが、哲学の香りがする発表だった。セッションが終わってから興味深いお話を伺った。会話に入ってすぐに感じたのは、この感覚は先日日本で見た映画 「蜂蜜」 の世界ではないかというもの。言葉を発した後にたっぷりとした間があり、ゆっくり考えた後に返事が戻ってきていることを想像させるのだ。

彼の研究室の半分は数学者で、残りの半分は哲学者が占めていて、それぞれが数学と哲学に通じているという。領域を跨ぐ研究の背景は相当に充実しているようであった。認識論や現象学についてお話を伺った後、日本人にとってのフランス文化について聞かれた。ここでも触れているようなことを持ちだし、アメリカ文化よりは日本人に合うのではないか、ということとアメリカ人よりはフランス人の方が日本文化を理解するのではないかの2点を指摘した。わたしの大雑把な答えに対して穏やかな笑顔で同意された後、もの・ことの深い理解には内に向って見るだけではなく、外から離れて見ることが不可欠になると強調されていた。これこそ哲学的な視線であり、フランス文化に特徴的なのだというニュアンスが込められているようにも感じた。もの・ことの見方に関しては、わたしの考えとほぼ完全に重なる。気持ちの良い会話になった。




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mardi 9 août 2011

会のプログラムを読むと、Paul Bourgine さんはフランシスコ・バレーラさんFrancisco Varela, 1946–2001)、今年の5月にセミナーを聞いたばかりの Hugues Bersini さんとともにこの会を20年前に立ち上げた方であることがわかる。昨日のバレーラさんを偲ぶワークショップには息子さんが顔を出していた。

免疫学・哲学セミナーとヴィム・ヴェンダース監督の Pina
(13 mai 2011)


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jeudi 11 août 2011


M. Gabriel Varela


今日のコーヒーブレイクの時、ブルジーヌさんと再びお話をする。この領域は理論化するための実験結果が出てこなければ前に進まないところがある。そんな中、これまで停滞していたが盛り返しつつある領域があるとのこと。それはわたしも興味を持っているところなので、連絡を取り合うことにした。これからに繋がることになればよいのだが、、、。

今日はもう一つ。フランシスコ・バレーラさんの息子さんと言葉を交わす機会に恵まれた。現在はアメリカのメーン州で学生生活を送っているとのこと。今回は父親が深く関わった会のお手伝いをしている。もの静かな、もの思う青年との印象を持った。


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