dimanche 7 août 2011

予期せぬ贈り物、そして新しい朝



昨日、パリに無事に戻った。空港からアパルトマンに向かう途中、雨が降り出す。ほんの少しだけ湿気を感じるが、日本ほどではない。


出発の全日空カウンターでのこと。係の女性が 「今日は満席ですので、ご迷惑をおかけします」 と話しかけてきたので一瞬どうなるのかと思っていると、「エコノミーからビジネスに移ることにご協力いただけますか?」 との言葉が出て驚く。思わず 「ご協力?」 と聞くと、「中には嫌がるお客さんもいらっしゃいますので」 とのことだったので、「喜んで」 と答える。お蔭さまで快適な飛行となった。そう言えば、今回の日本行きはエコノミーとビジネスの間のクラスだった。これまでにも何度かこういうことがあったが、最高だったのはその昔ニューヨークから日本に戻る時で、一気にファーストクラスに格上げされた。アメリカの会社だったが、「してあげます」 というニュアンスがあったように記憶しているが、当てにはならない。いずれにしても、こういう時は予期せぬ贈り物をいただいたような気持になる。


旅の後、一夜明けるといつも生まれ変わったような気分になる。暗い部屋に差し込む久し振りの朝日が美しい。ひんやりしたこの朝には再び己に向き合う静かな生活が始まるのか、という新鮮さがある。ただ、これからは静の中に動を取り込まなければならない時期に入る。これまでどこかで生れ、そしてどこかに沈澱しているだろう考えを掬い上げ、形にする作業が待っているからだ。体力が持てばどこまでもやるだけの気力は充ちているが、問題はその体力だろう。これまでのように気分に任せて一日を使うのか、あるいは思い切って時間を区切ってしまうのか。試行錯誤が続きそうだ。



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