mercredi 3 août 2011

フレデリック・バックという芸術家 Frédéric Back, un peintre et réalisateur de film d'animation canadien



電車のポスターで 「木を植えた男」 の展覧会を知る。初めて聞く人だったがなぜか気になった。数日前の散策で彼のアニメもやっていることがわかった。展覧会ではなく、映画を先に観ることにした。

 フレデリック・バックFrédéric Back, né le 8 avril 1924)

画家にしてアニメ作家、モントリオールの地下鉄の駅の壁画も描いているという。フランス出身だが、現在はモントリオール在住の87歳。映画は以下の短編4作品。

 「木を植えた男 L'Homme qui plantait des arbres」 (1987年)
 「大いなる河の流れ Le Fleuve aux grandes eaux」 (1993年)
 「クラック! Crac !」 (1981年)
 「トゥ・リアン Tout rien」 (1978年)

動物、植物、自然が人間に置き換わりそうな視点がある。自然と人間の間の境界が消え、すべてが溶け合うような映像になっている。手作り感が溢れている。「大いなる河の流れ」 ではカナダの歴史が描かれている。英国との戦い、人間の欲がセント・ローレンスなどの自然を蝕み、生命力を奪う。ルネサンスを訴えている。「クラック!」 の最後だっただろうか。展示されている抽象絵画が監視の目を潜って踊り狂うシーンがある。ソヴァージュなエネルギーに溢れる具象の世界を求めているのだろうか。

これらの背景には、筋金入りのエコロジストにして動物の権利を主張する菜食主義者の主張が表れていると想像される。彼はしばしばマルグリット・ユルスナール (Marguerite Yourcenar, 1903-1987) のこの言葉を引用するという。

 "Les animaux sont mes amis et je ne mange pas mes amis".
 「動物は私の友達だ。私は友達を食べはしない」


どんな人なのか、インタビューを見てみた。彼の考え方と人柄が伝わってくる。「クラック!」 の制作中に右目の視力を失ったようだ。










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