samedi 27 août 2011

大胆な振幅運動


Festival Mondial de la Jeunesse et des Etudiants pour la Paix, Berlin 1951

Pablo Picasso (1881-1973)


Bnf のコーヒーブレイクでの瞑想

こちらに来てからほとんど無制限に(とは言え、哲学と科学の領域に限ったことだが)外からの刺激を受け入れていた。最初感じた外界との距離が次第に縮まり、自己と外界との境界がぼやけてきた印象がある。ところどころ嵐の後のように浸水しているようにも見える。まさに、「インターフェースから観る」 という今年の合言葉に相応しい状態だ。

しかし、この状態を続けていて中から何かが生れ出づることがあるだろうか。そのまま溺れるだけではないのか。時には自らの周りに囲いをして、外界と対決すべきではないのか。入りを制限し、中に堆積している外界のものを再び見直し対象化し、新しい形に作り変えていくことを考えてもよいのではないか。

こちらに来る前は自らの専門の周りに高い壁を作り、そこを越えてくるものに限って入れていた。それはある意味では快適な時間であった (今思えば、かなり楽観的でナイーブとも言えるのだが)。しかし、そのやり方は人間の持っているであろう多くのものを切り捨てる結果に繋がるのではないか。そのことに気付いたのは、専門を終える時期に一致して壁が低くなりつつあることを感じた時である。それは生れて初めての、あるいは生れた当初に戻るような経験で、それこそ人間のあるべき姿ではないのかと思うようになった。

ただ、この辺りで今の状態を変える必要があるのではないか。もとに戻すのではなく、新たなやり方を模索する形で。どのようにやるのか。今はわからない。ものの見方、やり方を局面に合わせて大胆に変化させること。極端から極端への振幅運動。これをいろいろな局面で繰り返しているようにも見える。今度は一体どのようなことになるのだろうか。



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