mercredi 27 avril 2011

市役所、そしてシャガール、マティス、考古学美術館の外巡り、さらにニーチェのユートピア



どういうわけだろう。朝起きると再びあの同じ坂を上る気がしなくなっている。一つにはそれが仕事のように感じられることだ。即興性を大切にしている身としてはよく理解できる。もう一つはシャガールもマティスにしてもそれぞれ青森とパリで見ていることを思い出したことである。

シャガール 「アレコ」 とアメリカ亡命時代 CHAGALL ET ALEKO (2006-08-19)
ルクセンブルグ美術館 - MATISSE: UNE SECONDE VIE (2005-06-27)

今どうしても、という気分ではなくなった。体力があればどうということもないのだろうが、最終日なので汗をかかないで済ませたいということかもしれない。ということで、ここでは心浮き立つニース市役所と昨日の美術館周辺を振り返っておきたい。



















よい社会、正しい社会とは。共感と共有と感動とから適度な距離を取り、力を弄ぶことも感情の棄損もない関係や愛の活力と友愛を維持し、差異と多様性と意見の交換を尊重する共同体。ニーチェはニースに来てからそれまでに考えていたユートピアに目覚める。それは共感を持つ人たちを集めて自分のコロニーで自らの哲学を教えるというもの。ニースはヨーロッパのどこにもない光に溢れ、隠遁者の求めを満たすに充分な広さが安く手に入る。そこでヘレネス(Hellènes)の新しいアカデミーの建設を夢見ていた。古代ギリシャのエピクロスのジャルダンを彷彿とさせるユートピアである。



Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire