昨夜遅く、ニースから無事パリに到着。今日はニースの残り香の中で、パリの日常に戻る気にならない。意外な効果を齎しているのに驚いている。ヨーロッパの魅力にはいろいろあるだろうが、今回確認したのは「旧市街」と「広場」と「カフェ」の3つであった。
昨日はニース美術館とマセナ美術館を訪問。まずニース美術館(Musée des Beaux-Arts de Nice)に向かった。予想に反して、こちらも坂道が待っていた。ただ、マティス美術館ほどではなくホッとする。1階を見終わり、2階に上がると懐かしい顔が現れた。ジュール・バスティアン・ルパージュ(Jules Bastien-Lepage, 1848-1884)の3人の家族である。オルセーから譲り受けたのか、一時的なのかはわからないが、こんなところにいたのか、という思いで暫し眺める。
また、ニースでも暮らしたことのあるラウル・デュフィ(Raoul Dufy, 1877-1953)の作品が30点くらい展示されていたのも嬉しい出遭いであった。比較的こじんまりした美術館であったが、2時間ほど時を忘れる。
ジュール・バスティアン・ルパージュ Jules Bastien-Lepage (2008-06-14)
それから坂を下り、海岸沿いのイギリス人通り(Promenade des Anglais)を散策。デジュネも地中海を眺めながら簡単に済ます。イギリス人の散歩道沿いにあるマセナ・ヴィラ (Villa Masséna) の中のマセナ美術館へ。予想もしなかったことに、古いニースの姿を写真と絵画を見ることができた。
途中、日本人と思われる女性が、これは昔のニースの本当の姿ですか、と英語で尋ねてきた。展示品をじっくり見たがよくわからず、こんなんであれば面白いという思いで、おそらくそうではないかと答える。
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samdi 30 avril 2011
パリに戻り、前ブログAVFPで取り上げたビデオ 「ニーチェの哲学人生」 を見直したところ、上の景色が写真で現れた。ニーチェが生きた19世紀末のニースの海はこんな姿をしていたことがわかる。
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