vendredi 29 avril 2011

マセナ・ヴィラでフリードリヒを発見



Falaises de craie sur l'île de Rügen
(1818)


ニース最終日。メサナ美術館の入場券をもらうためにブティックに立ち寄った。少しだけ本が置いてあったので覗いてから入ることにした。そこでカスパー・ダーヴィト・フリードリヒCaspar David Friedrich, 1774-1840)というドイツの画家の小さな画集が目に入った。ニーチェつながりではないと思う。氷のような白さとこの絵の中の物語に惹かれたようだ。彼らはそこで一体何をしているのだろうか。そんな不思議な感覚が襲っていた。



Le peintre Caspar David Friedrich
(1809-1809)
de Gerhard von Kügelgen


そして裏表紙がフリードリヒの友人、ゲルハルト・フォン・キューゲルゲン (Gerhard von Kügelgen, 1772-1820) の手になるフリードリヒであった。若き日のこととはいえ、何という挑戦的な面構えをしていることだろう。早速、中を見ることにした。



Caspar David Friedrich dans son atelier
(1819)
de Georg Friedrich Kersting


最初に出てきたのが、こちらも友人のゲオルク・フリードリヒ・ケルスティング(Georg Friedrich Kersting, 1785–1847) が描くフリードリヒである。あっさりとしたアトリエで、あっさりしたパレットを持ち、何を思うフリードリヒという感じで、一気に親しみが湧く。



Sur le voilier
(vers 1819)




La lune s'élève au-dessus de la mer
(vers 1822)


ここに描かれた人間は一体どんな会話をしているのか。
あるいは、そこには沈黙が流れているだけのか。



Le voyageur au-dessus de la mer de nuages
(vers 1818)


そして、この男は何を思うのか。この絵にはどういう意味があるのか。どこかで見たウィリアム・ブレイク(1757-1827)にも似たような構図があったような記憶もあるが、当てにならない。とにかく、どの絵にも何か一言差し挟みたくなるのだ。そして、風景もよい。



Prairies près de Greifswald
(vers 1822)




L'abbaye dans la forêt de chênes
(1809)




Nuages passant
(vers 1820)




L'entrée du cimetière
(1825)




Paysage de montagne avec arc-en-ciel
(vers 1810)




Autoportrait
(1800)


思わぬところから現れたこの画家のことを少し調べてみたい。
そんな気分でニースから帰ってきた。


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