vendredi 15 avril 2011

メディアに出るインテリ


前ブログ AVFP で取り上げたリュック・フェリーさんの "L'anticonformiste" (反画一主義者)の中に、インテリ間の緊張関係が書かれている。日本でも同様の感情の動きが見られるのではないかと思いながら読んでいた。俎上に上がっているのはメディアを活躍の場にしているインテリで、それを批判する側もこれまでに触れたことのある人たちなので、ここで振り返ってみたい。

リュック・フェリーの 「反画一主義者」 を読み始める Luc Ferry "L'anticonformiste" (2011-03-21) 

リュック・フェリーさんは、あくまでも哲学と政治学が自分の専門で、それが人生の目的であり、主要な仕事であると考えている。毎日10-12時間仕事をすることを日課にしているのでメディアに出る事を控えていて、依頼を引き受けるのは5-6回に1回とのこと。メディアで活躍するインテリ(intellectuels médiatiques)として出てくるのは、ベルナール・アンリ・レヴィさん(Bernard-Henri Lévy = BHL, 1948- )とアンドレ・グリュックスマンさん(André Glucksmann, 1937- )。彼らを批判的に見ているのはフェリーさんやコルネリュウス・カストリアディスさん(Cornelius Castoriadis, 1922-1997)、そしてアンドレ・コント・スポンヴィルさん(André Comte-Sponville, 1952- )。


映画 Le Jour et la Nuit - ベルナール・アンリ・レヴィ (2006-03-10)
もし・・・が起こっていなかったら SI ... N'AVAIT PAS EU LIEU (2006-09-30)

アンドレ・グリュックスマン - NIHILISME EXTERMINATEUR
(2005-07-21)
アンドレ・グリュックスマンによる自由人 L'homme libre selon André Glucksmann (2009-10-30)

アンドレ・コント・スポンヴィル André Compte-Sponville (2007-10-13)

コルネリュウス・カストリアディスという哲学者 Cornelius Castoriadis, philosophe français (2009-05-17)


批判する側はメディアに出ているインテリ、哲学者をジャーナリストと捉えていて、ほとんど接触することがないか、会っても深いところに解きほぐせない緊張があるという。男前で金があり、有名人で女性にもてるユダヤ人の BHL について、スポンヴィルさんは「明らかに才能に溢れ、明らかに二流である」と形容し、フェリーさんも同意している。それから、本を書いて有名になる人と有名になったので本を書く人がいるが、私もスポンヴィルさんも前者に属していると言っている。さらに、メディアに出て道徳や説教を垂れ、余計なお節介をする役目(la mouche du couche)など私の望むものではないとはっきりしている。

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