vendredi 29 juillet 2011

街に出て、大杉栄に出会う



今年の夏は去年より涼しいのがよい。
しかし、湿気は人間の集中力を削ぐ。
春の花粉症で3ヵ月、夏の湿気で2ヵ月、活動が著しく低下する。
日本にいた時の半分はお休みしていたことに気付く。

昨日はひと仕事が終わり、詩の世界に入りたい気分とともに街に出る。
本屋さんに入るも、手に入れたいと思うものが見つからず。
哲学のセクションに向かうが、こちらも同じだ。
結局、通りがかりに手に取った大杉栄1885-1923) の言葉が自然に入ってきた。
「僕は精神が好きだ。しかしその精神が理論化されると大がいは厭になる。・・・
僕が一番好きなのは、人間の盲目的行為だ。精神そのままの爆発だ。
思想に自由あれ。しかしまた行為にも自由あれ。そしてさらにまた動機にも自由あれ」
その横に 「日本脱出記」 なるものもあり、一緒に手に入れる。
大杉が仏文出身だとは知らなかった。
フランスでの観察がかなりの部分を占めている。
下戸だった大杉はフランスの牢獄で酒 (ワイン) を覚えたようだ。

サンジカリズム(労働組合主義)
ル・リベルテール(自由人)
カルト・ディダンティテ(身分証明書)
パスポオル(旅券)
セエサ(そうです)
スウヴニル(思い出)
トレ・コンフォルタブル(極上)
などの表記を見ると、なぜか懐かしい気分が押し寄せる。
当時の彼らの言葉や行為には、どこか物悲しくなるほどの熱が溢れている。



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