vendredi 1 juillet 2011

お昼のはずが夜



今日はお昼からのセミナーに出掛けたが、扉が閉まっている。秘書の方に聞いてみると、夜に延期になっているという。昨日確かめた時にはそのような記載はなかったのだが、、。終わってからビブリオテークに行く予定にしていたが、変更してカルチエラタンに留まることにした。お蔭さまで二つのリブレ リーに入り、数冊仕入れることになった。少しパリのペースに戻りつつあるように感じる。





セミナーはミラノのヨーロッパ分子医学校の方。ポーランド出身でお名前の発音が難しい。テーマは免疫系の働きについてで、病原性のある微生物とわれわれの体と共生する微生物がどのような機構で識別されているのかに焦点を合わせていた。お話の印象では、なかなか一筋縄ではいかないように見えるが、面白そうな領域であることは理解できる。



Dr. Swiatczak & Dr. Gerard Eberl (Institut Pasteur)


このセミナーでは講演の後に討議者 (discutant; 英語は discussant) がコメントを加えるが、今日はパスルーツ研究所のジェラールさんがその役を担っていた。わたしはあなたの問の出し方が間違っていると思います、とはっきり言ってから、その論拠を挙げていた。対立点をはっきり提示して始めたためか、議論が盛り上がり、わたしもその中に引き込まれるほどであった。その意味ではジェラールさんは討議者の役割を充分に果したと言えるだろう。最後は病原性をどのように定義するのか、できるのか、さらに免疫系をどう見るのか、という根源的な問題になり、予定を超える刺激に溢れる会になった。

飛び交う英語を聞き、ディスカッションに加わりながら、こういう音の中で生活しているので知らない間に不思議な英語が感染し、共生してしまうのだろうな、などと考えていた。会の後、ニューヨークでのエピソードを話すと想像以上に受けていた。




帰りのメトロでのこと。
この駅名を見て、一瞬どこにいるのかわからなくなった。
一体、いつからこんな字体に変えたのだろうか。
本当にお茶目なパリジャンだ。



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