dimanche 12 février 2012

仕事をしたくない人?


Lucien Jerphagnon (1921-2011)
聴衆を掴む(リュシアン・ジェルファニヨン)
「公衆の前で話す術を知るということは、淀みなく自分の意見を発表するだけではなく、特に聴衆の関心を掴み、それが適切な時と場であるならば矢のように的を射る議論を放つことだろう。カイロン・グノティ(Kairon gnôthi*) 『好機を知れ』 という合言葉に優るギリシャ的なものは何もないのである」

* 古代ギリシャの七賢人のひとり、ミテュレネのピタコス(Pittacos de Mytilène, vers 650-vers 570 av. J.-C.)の言葉と言われる



少しだけ寒さが緩み始めたかに見える日曜の午後

いつものように遥か遠くに視線をやりながらぼんやりする

庵での瞑想というやつである

そこでこんなことに気付く

大発見ではないか と思う


この人生においてわたしが仕事をしたと言えるのは 24年ほどではないのか

大学院時代にポスドクとしてアメリカに向かった

それが仕事を始めた最初ではないかとこれまで思っていた

しかしそうだろうか

実はモラトリアムだったのではないか

すぐに社会に出て仕事をしたくなかったのではないか

7年が経ち やっと日本で仕事をする内なる必要を感じ 戻ってきたような気がする

そして そのことが忘れられず 今度は仕事を離れての隠居生活


目の前のことに追われるのではなく 遠くを見て生きていきたい人なのか

このわたしは仕事をしたくない人ではないのか


そんな想いが湧いてきた久し振りの寒いバルコン








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