mardi 6 septembre 2011

アインシュタインによる創造的個人と共同体



今朝のバルコン。アインシュタインが語る世界の見方を眺める。
個人と共同体について、彼はこんなことを言っている。

 「孤高の人間は一人で考え、共同体の新しい価値を創造します。新しい道徳律を考え出し、社会生活を変えるのです。創造的な人間は自分自身で考え判断しなけ ればなりません。なぜなら、社会の道徳の発展はもっぱらその人間の自立に依存しているからです。もしそうでなければ、意志疎通の可能性を奪われた人間のように、その社会は無情にも挫折する運命にあるのです。
 わたしは健康な社会をこの二つの関係によって定義します。その社会は独立心の強い個人がいて初めて存在しますが、グループとしても深いところで結び付いているのです」

「わたしたちの星では人口が異常に増大し、ヨーロッパには一世紀前に比べ3倍の人が住んでいます。しかし、創造的な人間の数は減少しています。共同体が必要としている創造的な人間はもういないのです」

一見共同体の外にいるかのような独立心に溢れる人間が静かに考え導き出した創造物がごろごろ転がっている景色とはどんなものだろうか。古代ギリシャか、ルネサンスのイタリアあたりだろうか。人間の持てるものを絞り出す、汗の匂いのする営み。そういう景色に触れると、否が応でも反応せざるを得なくなるだろう。ただ、共同体の中にいると異質なものから目を反らす傾向が伝播する。そこからはみ出して見えるものに対する感度だけは維持しておきたいものである。



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