jeudi 19 mai 2011

オペロン・シンポ3日目: シャルル・フィリップ・ルブロンという科学者のことなど


Charles Philippe Leblond
(1910 à Lille en France - 2007 au Québec)


今朝もバルコンで朝焼けを味わう。途中部屋に戻った時、瞑想と称している時間が長過ぎるのではないか。朝の新鮮な時間を使えば、いろいろな課題も捗るのではないかという声が一瞬聞こえる。早速、眠い目で始めてみたところ、意外に集中できる。そのまま今抱えているパワーポイントを最初のバージョンとは言え終えてしまっ た。気が付くと、すでにお昼。この時間を忘れる感覚が集中度を表している。それから徐にオペロン・シンポ3日目へ。腸管の幹細胞のお話を一つだけ聞くことができた。スライドが美しく、しかも3Dで動きがあるので飽きない。

そのお話の中で、写真の細胞生物学者シャルル・フィリップ・ルブロンというフレンチカナディアンの方が紹介されていた。彼は幹細胞研究のパイオニアで、最後まで研究への意欲を失わなかった。65歳の定年を迎え、さらに研究を続ける決断をする。それから20年に渡り、新しい展開を追求した。96歳まで論文を発表、セミナーには定期的に顔を出していた。面白かったのは、90歳になってからコンピュータを習い始め、94歳の時にはパワーポイントを使って国際学会で発表している。その時、こう話したという。ひと月前、パワー・ポイントとは鉛筆の先を削る道具だと思っていました。




午前中のセッションはすぐに終わり、デジュネとなった。今日はイギリス(地元の人は 「スコットランド」 を要求するのかもしれない)はエディンバラEdinburgh、思わずエディンバーグと発音したくなる) から来た4人が座った。町自体がコスモポリタンで研究所もそうだとのこと。確かに写真左から、ポーランド(クラクフ)、イギリス南部、インド(デリー)、オランダ出身とのことで納得。

まずポーランドの彼女に話しかける。すぐに科学から哲学へのお話になる。彼女の反応は、哲学の側からどのような方法で科学にとって有効なことをやろうとしているのですか、となかなか厳しい。それから文化比較になったが、大陸に比べるとエディンバラ (イギリス) はゆったりした雰囲気があり、気に入っているとのこと。その逆を想像していたので、少し驚く。また、日本のホラー映画を見たことがあるが、その残酷な表現がよく理解できなかったとのこと。話を横で聞いていたイギリスの若者が途中から加わった。彼も日本文化に興味を持っているようで、昔の作品をたまに読み、いずれその地を踏んでみたいとのこと。彼は原発事故に対する政府や東電の対応を見て、正確なデータが公表されていないのは国民がそれを望んでいるからですか、と聞いていた。そう疑うのがまともな頭の持ち主の問になるのかもしれない。今回もイギリス人の楽天的な考え方や一人で考え楽しんでいる風情があるところなどには好感を持った。最後に、エディンバラにもあなたの好きな旧市街が保存されていますよ、との言葉が聞こえ、少しだけむずむずする。いくらなんでも今すぐではないだろうが、、、。




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