samedi 7 décembre 2013

"Japan Lies" (『ニッポンの嘘』)を観る


先日、映画のポスターを街で見かけた

今日その映画を観にオペラ座近くまで出掛けた

Japan Lies (2012)



お客さんは結構入っていた

描かれている一見奇妙な人物の生活ぶりに笑いが漏れる

菊次郎さんの歩く姿

特に後ろ姿に自由人としての雰囲気が出ているように見えた

しかし、一旦仕事になると緊張感が漲り、体の動きが俊敏になる

現役としては当然なのだろうが、そのことに驚いた

長い人生を眺めてみると、そこには一本図太い芯が通っている

ジャーナリスト魂が確実に生きている

体制とともに生きているような自称ジャーナリストとは明らかに違う

自分の人生を飾らずに語ることができている

言葉がわかりやすいのだ

こういう人は、「こと」が起こってしまった後も同じように行動するのではないかと思わせてくれる

観終わった後、久々に頭の中がすっきりした

日本で観た時を想像すれば、少し違う印象を持ったのではないだろうか

その中に居るからだ

対象を突き放して見ることができる位置にいると、その中の本質を掴みやすいのだろう

パリで観ることができたのは幸いであった




ところで、上映前 Kinotayo (金の太陽) 映画祭の関係者から説明があった

肩に力が入ったり、芝居がかったりするところは全くない

その人の日常がすぐ横にあるのが感じられる語りなのだ

つまり、日常が落ち着いているということになるのだろう

そのお話も対象を離れて観る上で大きな助けになったのではないかと思う

始まって暫くして、動画ボタンのことを思い出した







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