mercredi 22 mai 2013

英語世界であるが故に、他の外国語を


朝のラジオで、高等教育における英語の扱いが問題にされていた

リュック・フェリーLuc Ferry, 1951-)さんとクロード・アジェージュClaude Hagège, 1936-)さんが意見を言っている

 今日から大学改革の法案が国民議会で議論されるという

高等教育・研究大臣のフィオラゾ(Geneviève Fioraso, 1954-)さんの提案になる

英語で講義をすることに対する抵抗も強いようで、組合のストやデモが予定されているようだ

反対派の議員は、アングロ・サクソンの支配は理不尽であり、あくまでもフランス語でやるべきだと主張

中国や日本の製品が優勢になったからと言って、中国語や日本語を勉強しますかと反論している

賛成派の議員は、この法案はこれから世界で生きて行くためのもので、文化支配とは何の関係もないとしている

 1994年に、フランス語の優位を確保するため、教育はフランス語に限るとするトゥーボン法(Loi Toubon)が出されている

しかし、この法が守られることはなく、大学によっては英語の講義が行われ、研究の現場でも英語が使われている

その視点から見れば、今回の議論は欺瞞であるとの意見もある

日本でも、外国人がいれば使用言語は英語にするのが普通であった

そのような法律があるのは知らなかったが、多言語の人間の集まりではフランス語で通すことはできないだろう

必要が法律を超える性格を持っているようで、英語が圧倒的な力を持っていることの証左なのだろう

 誇り高きフランスと言えどもその波には逆らえず、法律にしなければならないという状況なのだろうか

現実はすでにそうなっているので、議論はあるだろうが流れは変えられないと予想される

この状況は日本でも同じではないだろうか

それとは別に、あるいはそれゆえに、英語以外の外国語を学ぶことが益々重要になると考えている




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