つい最近のことだと思っていたが、もう4年前になることにいつものように驚く
雨と曇りと晴れの空を見ながら、40分遅れでボルドーに着いた
道中は、流れる景色を眺めたり、モンパルナスのキオスクで手に入れた雑誌を読んだりしながら過ごす
その中に、ソルボンヌの哲学史教授だった方の本が紹介されていた
長い間の哲学生活を振り返り、次のようなことを語っているところがあり、繋がりを感じる
「わたしの野心はオリジナルな思想を持つことではない
そうではなく、できるだけ真理に近づこうとすることである」
哲学をする時にオリジナルであろうとするのは誤りだと言っているように聞こえる
哲学者の声を真摯に聞き、その中に真理を求める営みを地道に続けよということなのか
わたしもこの領域でオリジナルであることは可能なのかという疑問を持つようになっていた
その問いに対する最近の考えと重なるところがあり、少し勇気が湧いてくる
4年前は駅構内と駅前が工事中であった
この景色を見て、そのことを思い出した
いつも感心する彼らの美的センスとそれを形にするデザインの心がこの構内にもあった
公の場にありながら、家の中にいるような感覚になるのである
以前に元老院(セナ)の議員オフィスを訪ねた時もそんな印象を持った
彼らの生活や仕事に持っている余裕のようなものの表れなのだろうか
このような違いがどこから生まれているのか、いつも知りたいと思っている
公の場にありながら、家の中にいるような感覚になるのである
以前に元老院(セナ)の議員オフィスを訪ねた時もそんな印象を持った
彼らの生活や仕事に持っている余裕のようなものの表れなのだろうか
このような違いがどこから生まれているのか、いつも知りたいと思っている
駅前もすっかりきれいになり、ユニークなデザインの街灯が予想もしなかった場所に並んでいる
以前の面影はない
歩き始めると、日本語の会話が聞こえてきた
パリを出る前に調べた天気予報は連日の雨になっていた
Croisons les doigts ! というところだろうか
夜、外に出て食事、そして読む
お店のマダムがどちらからですか、と問い掛けてきた
どこの国のアクセントかわからないフランス語を耳にしたからだろう
そこから会話が始まった
日本や中国、韓国のお客さんが多く、今さっきも韓国の団体客が来ていたとのこと
日本語や韓国語の挨拶もアクセントが全然ない
東洋も含め外国の文化に強い興味を持っていると話してくれた
娘さんが通っている学校(リセ?)では英語は必修で、第二外国語がスペイン語かドイツ語
第三外国語として、アラビア語、イタリア語、中国語を学ぶことができるという
残念ながら、日本語は入っていないとのこと
話を聞いているだけで精神が拓かれていくように感じる
ヨーロッパにいることを改めて感じる
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