samedi 6 avril 2013

シュテファン・ツヴァイクさんの尽きない魅力



昨日のカフェ、Le Point の記事が目につく

シュテファン・ツヴァイクさん(1881-1942)が今月プレイヤード叢書に入る

この機会に、ツヴァイク文学の魅力についての分析が載っていた

この記事を目にした時、以前のブログ記事を思い出していた

ツヴァイクさんは断トツでフランスで最も読まれている外国人作家の仲間に入るという

フランス人お好みの作家は (2012-03-17)

その訳を、伝記も書いているドミニク・ボナさん(Dominique Bona, 1953-)が解き明かしている


彼はバルザックやプルーストのような壮大なお話はもとより、デュマのように華やかな人物や冒険を書くのでもなかった

短編小説やエッセイ、そして伝記しか書かなかった

独断的、権威主義的なところからは程遠く、読者に最後を委ねるようにしていた

まるで一人一人の耳元で囁くように

それは、悦びというよりは心の奥底に滲み込むような感情を呼び覚ます

彼は、歴史上の人物だけではなく、この世界に生きるすべての人の運命に興味を持っていた

そして判断するのではなく、只管分析したのである


1934年に愛するオーストリアを後にしてからは、常に異邦人として放浪する

イギリス、アメリカを経て、1941年ブラジルに辿り着く

そして1942年2月22日、妻とともにペトロポリスで自殺する

彼が持っていた人間としての感覚、ユニヴァーサリズム、寛容の精神は野蛮を受け入れることを許さなかった

ボナさんは、そこに最も美しい彼の自由の精神、そして妥協することを拒否する姿勢を見ている





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