今朝、ある一節とともに目覚め、すぐに書き写す
メールボックスにはシネマからの案内が届いていた
いつもは捨ててしまうのだが、今日は違った
そこでこの映画と出会った
今日が初日というアン・リ―監督(1954-)の 『ライフ・オブ・パイ』 (Life of Pi) だ
今日一日は閉じ籠る予定だったが、どこかで抜け出すことにした
オリジナル・バージョンは夜に割り当てられていた
特に期待するでもなく、平静の心でシネマに向かった
導入の音楽が気分にぴったりで、好ましい感情が湧く
3D映画は初めてではないはずだが、今回初めてスクリーンが小さく感じられた
強調したいものが浮き上がってくるので、横の広がりがなくなるように見えるためだろうか
それと漫画のようにも見える時がある
2Dで観た方がよいのではないかと思われる場面もあった
この映画には陸と海の生き物がふんだんに出てきて印象的だ
それぞれの生き物の間に境がなく、一体となっているように描かれている
主人公のパイとリチャード・パーカーとの間にある緊張感を除いては
動物に魂はあるのか
そんな問いも聞かれた
昨日取り上げたばかりのドパルデュー(Gérard Depardieu, 1948- )さんの姿もあった
そして何よりも海の映像が美しかった
そこでも、海と人間と動物が一体になっている
この他、理と信の対立が織り込まれている
それは親子の対立でもあった
最後のメッセージは、生き残るためには信だけでは不充分で、理性を動員する必要があるということだったのか
ところで、嬉しい再会もあった
主人公のパイの家族が住んでいたのが、インドのフランス領ポンディシェリ (Territoire de Pondichéry)
French Colonial Empires
映像が本物であれば、美しい感じの良い町であった
この町の名前はひょっとするとあの町ではないかと思い、帰って調べてみるとぴったりであった
インドからフランスが顔を出す、そして春のときめき?(2010-03-18)
暫くご無沙汰していた旧友にでも会ったかのようで、なぜか嬉しくなる
一度訪れてみたい町になりそうである
最後まで気持ちの良い映画鑑賞となった
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