昨日は雨の予報だったが、朝から晴れ上がってくれた
トゥールの町でゆっくり考え事でもしようかと思っていたが、デカルトの町が見たくなる
昼前に街に出て交通の便を確かめる
念のため駅に行き、案内板を見るもそれらしいものがない
すぐに駅前のバス・ステーションで訊ねると、30分後にバスが出るという
デカルトまでは、途中で乗り換えて1時間半
年末のお祭り期間なので、運賃は一日1.8ユーロのところ1ユーロとのこと
幸先の良いスタートで、気分が乗ってくる
出発までのカフェでは、アイディアまで浮かんできた
定刻に出たバスの車内には案内のスクリーンまで付いている
道中、デカルトの町を想像しながら、あまり変わり映えのしない車窓の景色を眺める
そして、問題は名前も覚えきれない乗り換え駅で待っていた
13時に来るはずのバスが来ないのだ
トゥールを出る時にもらった時刻表によると、次は夜の6時50分になっている
バスも結構不便だ
バスも結構不便だ
トゥールに戻る最終便がその駅を午後5時に出ることになっているので、それまではここに留まるしかない
寒風吹きすさぶ中、バス停でパリでは読む気にならない難しい本を読むことにした
しかし、読みながらもいろいろな考えが過る
日曜にはバスが走っていないとある
もし、帰りの便が来なければどうしよう
その時は、この町で1泊か2泊しなければならないかもしれない
ホテルなどあるのだろうか
1時間ほど読んだ後、この町に留まり散策することにした
この町はサント・モール・ド・トゥーレーヌ(Sainte-maure-de-touraine)という
上の写真が中心街で、ホテルやレストランなどが並んでいてホッとする
田舎の町がそうであるように、この道の周囲に半円形に広がるように教会や住宅がある
中央道に面して廃屋もあった
トゥール方面への道は上り坂になっていた
見晴らしの良いところに着くと、この景色
予報通りの雨になるのだろうか
そう思いながら坂を下ると、中年の男性二人が何やら話しているので交通の便のことを訊いてみた
デカルトまで歩いて1時間半くらいであれば、とも思ったが、何と4-5時間
土地の方はほとんどが車で移動されているのだろう
バスの状況はよくご存じで、もうヒッチハイクしかないでしょうとのこと
地の果てですね、と返すと笑っていた
坂をさらに下りるとタバが空いていたので、暖を取ることにした
そこで2時間ほどお邪魔しているうちに雨が降ってきた
バス停に行くも誰もいない
もしバスが来なければ、とは考えないことにして時の流れを待つ
予定時刻の5分くらい前になり、1人、、、2人、、と集まり出してホッとする
トゥールに向かうバスの中、今日は一体どういう日だったのかに思いを巡らせるも説明を思いつかない
トゥールに戻り因縁の町について調べる
すると、わたしも気に入っているチーズ、サント・モール・ド・トゥーレーヌ(Sainte-maure-de-touraine)の町であることが判明
そのことを知らせるための一日だったはずもないが、名前はスラスラ出るようにはなっている
そして、一夜明け、今日のタイトルを思いついた
写真を見直してみると、サント・モール・ド・トゥーレーヌに向かう冒頭の景色
この日を暗示していたのかもしれない
この日を暗示していたのかもしれない
こんな一日だったが、心はどこまでも凪であった
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