vendredi 17 juin 2011

カオスから見果てぬところへ




一夜明けると、また長い一日が待っていた。
朝、バルコンに出て準備した原稿を読んでみる。
どうも底が浅い。
しかも予定の30分を10分以上オーバーしている。
奥深さは経験の量と質からくるものだろう。
現状を表しているものなので致し方ない。
直前までやり続けるしかなさそうだ。
午後からビブリオテークへ。
そして帰り道、こんなイメージが浮かんでいた。


考え始める前はいつもカオスだ。
ある目標に向かって行くというスタイルを採らない。
いつもどこに辿り着くのかわからないという状態で始めるのだ。
その時に頭に浮かんだことから手を付けていく。
それから次第に形が見えてくる。
そして、その姿がどんどん変わって行く。
取敢えず決められた時までそれを続ける。
その時が来るまでその姿がわからないという時を過ごす。
最後にどんな姿が現れるのかを楽しみ、苦しみながら。
わが人生の歩みとも重なって見える。


外は雨が降り出したようだ。
明日パリを離れる。







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