jeudi 22 mai 2014

映画 "D'Une Vie à l'Autre" を観る


"D'Une Vie à l'Autre" という映画を観に出る

直訳すれば、「一つの人生からもうひとつの人生へ」 となる

観終わった後の印象では、原題の "Zwei Leben"("Two Lives") の方がしっくりくるように感じた


第二次大戦中にドイツ兵とノルウェイ人女性との間に生まれたカトリーヌが主人公

生まれてすぐにヒムラーが造ったアーリア人のための孤児院に入れられる

後に母親に会うために脱走を図る

その時にシュタージ(Stasi)との関係ができていた

20歳からノルウェーで生活し、映画が始まる1990年には家庭も持っている

再会を果たしたことになっている母親と夫と子供と孫との生活である

しかし、自分の過去と現在は誰にも話していない

真実を語ることが如何に難しいことか

そして、大きな嘘により家族の信頼関係は完全に崩れてしまう

幾重にも重なっている秘密が一枚一枚剥がされ、悲劇的な最後を迎える


大雑把に、これは戦争の悲劇だ、と括ることもあるだろう
 
そうではあるのだが、その中でも選択の余地が残されていたことが分かる

シュタージのどこまでも冷酷なやり方も見えてくる

最後まで緊張感を失わない映画で、久し振りにリヴ・ウルマンさんを観た 

そして、ノルウェイの景色が美しかった


そう言えば、カトリーヌさんがカヌーで戻ってきた時、"J'ai réfléchi" (わたし考えていたの) と言っていた

外気に触れながら海の上でひとり隔離されている状況

それは考えるためにはうってつけではないか、と思いながらその言葉を受け止めていた










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