vendredi 18 janvier 2013

映画 "Renoir" を観る



監督: Gilles Bourdos (né en 1963 à Nice)


昨日は気分が乗らず、カフェで読むために外に出る

それが終わった時、タイミングよくこの映画が始まるところだったので観ることにした

ルノワールPierre-Auguste Renoir, 1841-1919)の晩年を描いた映画 Renoir である

南仏の素晴らしい自然の中で物語は進行する

風の流れをこの肌で感じることができるような映像が随所に出てくる

人々の営みを坦々と撮っているように見える

そこに囚われのない自由で自然な表現が出てくる

フランス映画に特徴的なスタイルになるのだろうか

それはフランス映画を観るようになり感じた違和感の元にあったものでもある

しかし、時間とともにそれまで気に入っていた作り物に見えるものには反応しなくなっていった

今では10年ほど前には違和感しか覚えなかったものでなければ満足できなくなっている

また、自分で写真を撮るようになり、以前には感心しただろう自然の描写にも感じ難くなっている

しかし、この映画では美しいと感じるところが少なくなかった

このような変化が見える時、自分の感受性もフランス文化に入ってから随分と変わったのではないかと疑う



ルノワールが晩年リューマチに苦しんだという話は聞いていたが、まさにその苦しみが描かれている

その中で創作に励む

一生かけて子供のように描くことを目指したというルノワール

マチス(Henri Matisse, 1869-1954)も同じようなことを言っていた

芸術家とはそういうものなのかもしれない


この物語はルノワールと最後のモデルだったアンドレ(Andrée)と二男のジャンJean Renoir, 1894-1979)を軸に回っている

アンドレとは、後に映画監督になるジャンの最初の妻で後に女優になるカトリーヌ・エスランCatherine Hessling, 1900-1979)

静かに時の流れを観察するかのようなフランス映画

好印象を持った


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ルノワールの絵に感じ入ったことはない

ただ、パイプをふかしながら新聞を読むモネ(Claude Monet, 1840-1926)を描いた絵の雰囲気が気に入ったことはある

もう6年も前のマルモッタン美術館で観た "Claude Monet lisant" 「新聞を読むクロード・モネ」(1872)である

それから日本で使っていたフランス語の教科書で観たムーラン・ド・ラ・ギャレット(1876)の光の戯れも記憶に残っている

 そして、ブログを始めた年に書いた記事を思い出す

ルノワール父子 AUGUSTE ET JEAN RENOIR (2005-09-29)




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