dimanche 30 septembre 2012

マノエル・ド・オリヴェイラ監督の新作 Gebo et l'ombre 「ジェボと闇」 を観る



 午後、買い物にでも出かけようとした時、日本で手に入れたヘーゲルさん (1770-1831)の本が目に入る

出かけるのを待って立ちながら読んでみると、すんなり入ってくるので驚く

数年前であれば、読もうとするはずもない方である

買い物は後にしてカフェに向かう

2時間ほど読んではぼんやりし、ぼんやりしては読む

いくつかためになることが見つかった


帰り道、ポスターが目に入る

マノエル・ド・オリヴェイラさん (Manoel de Oliveira, 1908.12.11-) の映画であった

 Gebo et l'ombre 「ジェボと闇」

Bande-Annonceはこちらから

つい数日前に出たばかりとのこと

オリヴェイラさんは現役最高齢の映画監督で、もう少しで104歳になる

今書いているエッセイのテーマがセンテナリアン (百寿者) ということで、不思議な繋がりを感じる

一度帰ってから出直すことにした


ディジタル時代から遠くにある素朴で単調な映像

8年もの間不在の息子の帰りを待つ両親と息子の妻が住む家が舞台

主人公の父親ジェボさんを中心にした静かだが重苦しく繰り広げられる詮無いような会話

息子が帰ってきて激しいやり取りもあるが 、お互いに理解しあえない

人生が交わらなくなったようだ

103歳から見える人生とは、こんなものなのだろうか

まだまだ理解できるところまではいっていない


ジェボ役は、わたしの中ではすっかりお馴染みになったマイケル・ロンズデールさん(1931-)

Des hommes et des dieux 神々と男たち (2010)、 Les Hommes libres (2011) での演技が印象に残っている

「自由意志」 を聴き、"Les Hommes libres" を観る (2011-09-28)

毎年、秋の頃になるとお会いしていることになる

その他、もう74歳になるというクラウディア・カルディナーレさんや84歳のジャンヌ・モローさんなどが出ている

お二方とも監督から見れば子供みたいなものなのだろう


今日は適度にインプロヴァイズできた詩的な一日であったと言えそうである




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