jeudi 5 juillet 2012

医学の倫理の本を眺める


昨日から始まった鼻水とくしゃみ
鼻の詰まり方など、どことなくアレルギーの香りがする
新種に対するものなのか、もう少し様子を見てみたい

午後から用事を足しに外に出る
終わった後、カフェで届いたばかりの本を読む
新しい考えにつなげることができないかとヒントを探しながら

昨日、荷物をひっくり返している時、帰国の折に持ち帰った本が出てくる
澤瀉久敬著 「医学の倫理」 (誠信書房、1971)
この本も一緒に持って出て、少しだけ目を通す
父親の本棚からのもので、線が引かれ、メモが残っている
その部分はまだ読んでいないが、不思議な感じである

澤瀉氏の「医学概論」((誠信書房、1965))についてはこの4月、徳島大学での講義の前に目を通している


 昔に比べ非常に読みやすく、分かりやすくなっている
一つには、ある程度の教育を受けたこと
それに合わせて自分なりに読み考えたことも影響しているだろう

それから、古い本は領域を問わずなぜかよく入ってくる
 彼らより知識は増えているという意識でもあるのだろうか
全体を手中に入れたような読み方ができるのである
奥深くで固まっていたものを溶かすような感覚もある
同時代の人のものではなかなかそうはいかない

 それとは別に今回感じたのは、ものの捉え方、視線の方向にわたしと近いものがあるのではないかということ
つまみ読みの範囲だが、似たような表現を使っていたり、取り上げている哲学者に違和感がなかったりする
澤瀉氏の専門がフランス哲学だったということも関係しているのだろうか

 いずれにせよ、倫理に興味を持つようになろうとは全く想像できなかった
パリ生活を重ねるうちに興味が熟してきたのではないかと想像している
時の流れは興味深い





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