ある考えが浮かんでくる
それについては昔読んでいたはずだ、という声が聞こえる
昔と言ってもこの5年の間のことだが
それを探すのが一苦労
そんなところにあるはずがないというところから顔を出す
記憶が全く当てにならない
早速出てきた本を開けてみる
ポイントは覚えているが、細かいところはどこかに飛んでいる
そのため、どれも新鮮だ
マスター1年目に作ったファイルを開けてみる
結構いろいろなことをやっていたようで驚く
それは別人の仕業なので、より正確には感心すると言うべきか
悦びと期待に胸膨らませてやっていた証だろう
ただ、読み直すと当時の理解の程度がわかる
ただ、読み直すと当時の理解の程度がわかる
この5年で少しは見方が変わってきているようだ
すでに触れているものに時を経て触れ直すこと
これを繰り返すだけで、新しいものが見えてきそうである
この作業、「ブリコラージュ」(bricolage)とでも形容したい気分だ
新しいものを持ってくるのではなく、これまでに蓄えてあるものを弄繰り回しながらその場に対応する
生物の営みをブリコラージュと捉えたのはフランソワ・ジャコブさん(François Jacob, 1920-)だったろうか
新しいものが無から生まれるはずはない
それはこの世ではビッグバンの一度だけではないのか
とすれば、何かを創り出そうとした時にわれわれにできるのは、このブリコラージュだけになる
Aucun commentaire:
Enregistrer un commentaire