samedi 18 août 2012

真夏の気怠い日、BBC ドキュメンタリー 「腐敗の科学」を観る






気怠さを運んでくる暑い一日

30℃を超えていた

予報を見るとこの週末はこの調子らしい

精神力に弱さがあるのか、予定に入る気分にならず

自らが腐敗していくような受け身の状態に入った

 その身にぴったりのドキュメンタリーが見つかり、観ることにした

全編は以下から

After Life: The Strange Science of Decay (BBC Four)



実に興味深い話題に溢れていた

何よりも生きているものの美しさに打たれる

植物学の研究対象が細胞になり遺伝子になると、植物そのものの美しさが視界から消える
 
医学でも同様だろう

人間を見る焦点が、臓器から細胞になり、遺伝子にまで下りてきているからだ

 そこでは生身の人間のおそらく美しいだろう姿は意識から消えることになる


そして、もう一つ見えてきたのは、生物から伝わってくる意志のようなものだろうか

それは、生命とは意志である、とさえ言いたくなるような強さであった

さらに言えば、そこに知性を加えたいくらいである

擬人化だ、として批判されそうだが、率直な印象だ



今回も楽観的なイギリス人の姿を確認することができた

わたしの好きな側面である

そして、対象に率直に迫ろうとする精神も見ることができた


太陽の下、新しきものなし

この世界はまさに輪廻なのだろうか

もともと無機物から生まれた生命である

その生命が朽ちた時、生命があり続けるためにはその材料を他の生命が利用せざるを得ない

材料が新しく作られることはないからだ



そろそろブリコラージュに精を出しては、という声が聞こえてきた



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18 août 2012

一夜明け、以前から気付いている日本のドキュメンタリーとの差について、少しだけ

日本の場合、どこか権威を漂わせているところを感じる

上からのメッセージとして聞こえてくるのだ

科学の番組に限らず、政治に関するものでもそうだった

どこか人を委縮させるところがある

出ている人にもそれを感じる

日本の放送には上からの視線が最初から備わっていたのだろうか


こちらのドキュメンタリーを観ていてそう感じることはほとんどない

人間から出る人間への視線とでも言えるだろうか

感じるのが同じ平面からの視線なので、精神衛生によい

天井がずーっと高く感じられるので、そこには息苦しさのようなものがないのである




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