dimanche 19 août 2012

The New School のシンポジウム "Does Philosophy Still Matter?" を観る



パソコンの温度計では、昨日も37℃を記録

黙っていても汗が噴き出してくる

明日もそうだという

普段でもそうなのに、今日は頭がボーっとして全くやる気が出てこない

昨日と同じことになった

水面に顔を出しっぱなしの状態である


探し始めて最初に出てきたニューヨークの The New School で行われたシンポジウムを観ることにした

「哲学にまだ意味はあるのか」
 "Does Philosophy Still Matter?"

The New School で教えているジェームズ・ミラーさん (James Miller)の本が出たのを記念しての昨年の会らしい

Examined Lives: From Socrates to Nietzsche (Farrar, Straus and Giroux, 2011)

始まってしばらくしてこのことに気付く

実はこの本、今年の春、パリの英語本リブレリーで手に入れ、少しだけ読んでいたことを思い出す

ここで言うところの 「予想もしなかった繋がり」 が現れたことになる

そこから急に、この会が身近に感じられるようになってきた


他のパネリストは、以下の通り

サイモン・クリッチリーさん (Simon Critchley): The New School で教えている哲学者

アンソニー・ゴットリーブさん (Anthony Gottlieb): 元 The Economist 編集長、哲学の歴史に関する著作あり

The Dream of Reason: A History of Philosophy from the Greeks to the Renaissance (WW Norton, 2002)

アストラ・テーラーさん(Astra Taylor): スラヴォイ・ジジェクなどの現代哲学者のドキュメンタリーを制作

コーネル・ウェストさん (Cornel West): プリンストン大学で教える哲学者、活動家

モデレーターは元 Harper's Magazine 編集長のルイス・ラパムさん(Lewis Lapham


哲学をどう見るのかに関しては、この場でこれまで考えてきていることとのズレはなく、特に驚くことはなかった

ただ、表現の仕方や問題の切り取り方には興味深く参考になることがあった

特に、コーネル・ウェストさんの切り口には面白いところがあった


改めて強調すべきは、哲学を専門家の中に閉じ込めておくのではなく、その意味を外に向けて広く語りかけること

ペーター・スローターダイクさんの言を俟つまでもなく、哲学にはその中に他者を誘う使命があるからでもある


もう一つ、不思議な繋がりが現れた

昨年6月、学会でニューヨークに滞在した折、その昔働いていた研究所を訪問した

Sentimental walk in Manhattan and talk with Dr. Hammerling (2011.6.20)

その時、ヘメリング博士の口からニューヨークにもThe New School という哲学のいいところがあると聞いていたのだ

こういう具合に過去が蘇ってくるとは・・・

そんな時、いつものように少しだけ涼しい風が吹いてくるのを感じる




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