mercredi 14 mars 2012

困ったことでもあり、望ましきことでもあり



やるべきことはあるはずだが、朝は何もしないことにしてしばらくになる
何もしないとは言っても、何もしないわけではない
所謂どこかに向かう「仕事」をしないというだけである

前日のことを思い出し、出遭った言葉を振り返る
その言葉の奥を調べたりする
言葉はこの世界の中に入る扉のようなものだ
それはあくまでも入り口で、その奥には壮大な世界が広がっている
思いもかけない哲学者の名前が出てきて、実は繋がっていたのか、と急に身近に感じたりする
古典など無理やり勉強しましょうなどという気になるはずがない
しかし、それが自分と繋がっていることがわかると、それまで死んでいた古典が生き返ってくる
この感覚は何ものにも代えがたい
たまには、これまでに出遭った音楽を固めて聞いたりする
そんなことをしていると、知らず知らずのうちに堆積していた考えがいくつかの塊となって現れることもある
これも瞑想の時間と言ってよいのかもしれない

このことに気付かせてくれたのは、目的のない無為の時間に溢れた2度目の学生生活の成せる技だろう
そのせいだろうか、所謂 「仕事」 に向かい気がさっぱり起こってこない
困ったことでもあり、望ましきことでもある



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