mercredi 7 mars 2012

ステファン・エッセルさんの "VIVEZ !" で6年前のパブロ・ネルーダさんに繋がる



お昼からの散策の途中、何気なく入ったリブレリーでのこと
このタイトルが目に入り、2006年の冬のある朝のことを思い出す
パブロ・ネルーダとAMATEUR D'ART 氏 (2006-1-27)

VIVEZ ! (生きよ!)

その日、Lunettes Rouges さんが書いているル・モンドの美術ブログ Amateur d'art に入った
ご本人とはその半年前にパリでお会いし、こちらに来てからも再会している
パリ最後の夜 LE DERNIER JOUR DE PARIS- AMATEUR D'ART (2005-7-8)
3年振りの再会、あるいはミロスラフ・ティッシー Retrouvailles avec Lunette rouges ou Miroslav Tichý (2008-3-22)


そこで紹介されていたサイトに行くと素晴らしい雪景色が現れた
それから促すような音楽が流れる中、パブロ・ネルーダさん(1904-1973)の力強い詩が打ち出されて行く
息を呑むように出てくる言葉を追いながら、自らも奮い立つような感覚を味わっていた
VIVEZ ! を見て、その詩の中にあった "Vis maintenant !" (今を生きよ!) という叫びが蘇ってきたのだ

その詩はこのスライドから始まっていた




その男はゆっくりと死に向かう
 旅をしない人
 本を読まない人
 音楽を聴かない人
 その目で発見することを知らない人

その男はゆっくりと死に向かう
 自尊心を自ら破壊する人
 決して他人の手を煩わせない人

その男はゆっくりと死に向かう
 日常の奴隷になり
 毎日同じ道を歩く人
 決して道標を変えない人
 決して服の色を変えようとしない人
 そして決して見知らぬ人に声をかけない人

その男はゆっくりと死に向かう
 瞳に再び光を与え
 傷ついた心を癒す 
 愛情や感情の渦を避ける人
 
その男はゆっくりと死に向かう
 仕事でも愛情生活でも不幸にある時
 進む道を変えない人
 夢を実現するために
 危険を冒さない人
 人生で一度たりとも
 もっともらしい助言に逆らうことのなかった人




今を生きよ!

今日に賭けよ!

今すぐ動き出せ!

ゆっくりと死に向かうな!

自らの幸福(しあわせ)を奪うことなかれ!

(Paul Ailleurs 訳)


ところで、VIVEZ ! の著者が最近取り上げたばかりのステファン・エッセルさん(1917-)だったので、再び驚く
過去に向き合いましょう、それは進歩になるでしょう (2012-2-25)


対談で小冊子だったので、予定を変更してカフェで読んでしまうことにした
その内容については、近いうちに書いてみたい





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