mercredi 2 novembre 2011

朝のラジオはギリシャ問題



妙に冷静に目覚めた今朝。いつものラジオ・クラシックをつけると、やや高い調子のディスカッションが進行中。ギリシャは一体何を考えているのか、などという声が聞こえる。ギリシャ危機という言葉は聞いていたが、普段から全く興味のない経済問題。その内容を知ろうとするところまでいかなかった。だが、今朝の雰囲気は少し違うので何かが起こったことを察知。ル・モンドとニューヨークタイムズで当たってみることにした。

ヘッドラインを見ると深刻な状況のようだが、経済のメカニズムが頭にないため理解できない。極めてお寒いが、大雑把な印象を言うとこんなところだろうか。ギリシャの経済、ひいてはユーロ圏の経済を維持するために、ギリシャの負債を半分無しにしてあげますよ、とドイツやフランスなどの北の国が言ったばかりなのに、ギリシャのパパンドレウ首相がその方針を受け入れるかどうか国民投票にかけると発表したという。不意をつかれたドイツやフランスは国民投票にすると否決され、ユーロ圏の崩壊にも繋がる可能性があるので大慌て。両首脳ともどんなことがあってもギリシャに受け入れさせると言っている。

この背景は複雑でわかり難いが、それ以上にパパンドレウ首相の本心も掴み切れないようだ。一つの見方として、パパンドレウ首相の政治基盤が弱いところから(与党の中が割れていたり、国民生活の悪化など)、自分の生き残りを賭けて大博打を打ったというのがあるようだ。それから自国の政策は北の国に決められ、それを受け入れるだけで自分たちでは何も決められないという主権国家としての体をなしていないことからくる不満も指摘されている。この状況、どこかの国と似ていなくもない。ユーロがおかしくなるとすぐにでも身に降りかかってきそうな問題なのだが、残念ながらこれ以上追跡する意欲が湧いてこなかった。どうも現世向きにはできていないようだ。



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