mardi 18 novembre 2014

「科学における知の基盤を探る」 講演会を聴く

村上陽一郎氏


先日お知らせしたシンポジウを聴きに日仏会館へ


 3名の方から話を聞く

演題Ⅰ 

「科学思想の源泉としてのフランス─デカルトから啓蒙思想へ─」

村上 陽一郎氏(東京大学名誉教授)

演題Ⅱ 

「モノー 『偶然と必然』: 生物の生物らしさを分子から理解しようとする思索のあゆみ」

佐藤 直樹氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)

演題Ⅲ 

「新しい自然誌(Histoire naturelle)を求めて」

中村 桂子氏(JT生命誌研究館館長)


 科学に関する思想的側面をフランスを中心に歴史的に解析した村上先生

ジャック・モノーの思想を解析した佐藤先生

そして、新しい自然誌(Histoire naturelle)を求めている中村先生の三氏の話を聴く

この領域の話がこれまでよりも分かるようになっていることを確認

わたしの誤解が解けるような情報だけではなく、いくつかのヒントを得ることができた


主宰者の御子柴先生の言葉には、インパクト・ファクターに踊らされる浮ついた科学に対する嫌悪が見られた

科学本来の姿に戻すためには、科学の哲学や歴史を学ぶという姿勢が必要になるのではないか

今日のような会がもっと頻繁に持たれてもよいのではないか

日本では、科学の歴史についてはまだ抵抗が少ないように見える

しかし、哲学となるとどこか遠いところにある敷居の高いものという感覚を持っている人が多い印象がある

フランスから帰ったばかりなので、彼我の違いを実感せざるを得なかった


中村桂子氏





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