mardi 3 juin 2014

フランス的思想を広めるということ

Dr Xavier Deau


ヘルシンキ宣言50年シンポは、午後のセッションも聴いてから帰ってきた

ボルドーの疲れを癒すにも最適であった

日本の状況はわからないが、こうして一日聴いてみるとフランスの医学倫理は充実しているように見える

しかし、最後のまとめのセッションで興味深い指摘があった

世界医師会の次期会長ザヴィエル・ドー(Xavier Deau)さんの次のような発言である


世界の医学倫理におけるフランスの存在感は、欧米の他の国に比べると薄い

アフリカのフランコフォンの国に行ってもその傾向に変わりはない

(フランス語を使うスイス、ベルギーなどが入っているのだろうか)

これまで世界で通用する原理的な考えを広める上でフランスは重要な役割を担ってきた

しかし、その力が弱まっているのではないか

新興国においてフランス的な精神を広める上で忘れてはならないこと

それは、援助するという考え方を捨てること

助けるとか考えを押しつけるのではなく、相手の話を聴き、理解し、寄り添う姿勢が必要になる

この原則に基づいて、フランスの倫理の考え方を広めていきましょう


世界医師会会長というよりは、フランス人としての発言であった

世界にフランス的価値観を広めようとする意識はまだ健在のようだ

翻って日本の状況はどうなのだろうか

先日の記事でも触れたが、日本の物ではなく思想を広めるという考えが生まれることはあるのだろうか

鈴木孝夫博士の講演を聴く (2013-05-07)

国内の狭い枠の中で忙しくしているところからは広めるべき思想そのものが生まれてこない可能性がある

外に開かれた視点を持つことができるのかどうか

素人目にはそのあたりが大切になるのではないかと思うのだが、、、

いずれにせよ、日本発の骨太の思想が生まれ出ることを期待したいものである




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