jeudi 14 juin 2012

「もの・こと」 の根を探ろうとする

M.C. Escher (1921)


見えている現実を正当に評価する
その上で、それらの背後にあるもの、その現実を動かしている元にあるものを探ること
それが人間の精神活動の初めにあった動きだろう
ミレトス出身のタレス (c. 624 BC-c. 546 BC) は世界は水から成っていると考えた
それが哲学の始まりで、その後いろいろな哲学者が続いた
 科学はその営みから生まれたと言われている

科学者は長い間、ある現象の元にあるものとして超越的な存在を考えた
科学者は自然現象の背後にあるだろう統一的な原理を探そうとした
超越的な存在が創造した世界にはその意思が働いていると考えたからである

一般的に、われわれはそういう考え方をしない
現象を集めて、すべてに矛盾しない原理とも言える構造を探し出そうとする運動に乏しいように見える
苦手なのである
 その場合、末梢の目の前の現象に流され、世界を統一的に理解できない状態のまま過ごすことになる
何らかの前提がないと 「こと」 を説明できないからだ

その状態から抜け出るためには、現実から少し距離をとる必要がある

離れて 「もの」 を観る
そして、厳密に考えようとする

これがわたしの哲学的態度の第一歩である
哲学アレルギーの場合には、敢えて哲学と言う必要はないだろう
このような精神運動を意識的に始めること
そうすることにより、世界がはっきりと見え始め、どこに問題があるのかがわかってくるだろう
 そんな期待を抱いて、この道を歩いているのではないか

昨日の記事と日本のニュースに触れ、こんな考えが浮かんできた快晴の朝




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