jeudi 22 mars 2012

アラン・バディウ 「わたしは悔いている」、あるいは真の政治的勝利とは




大量虐殺があったクメール・ルージュのカンボジア
にもかかわらず、Kampuchea vaincra ! (「カンボジアは勝利する!」)という記事を書いた人がいた
アラン・バディウさんAlain Badiou, 1937-)75歳
1979年1月17日のル・モンドでのことだ
33年経った今、France 2 の番組 Avant-Premières で "Je regrette" と語ったとのニュースをル・ポワンで見る

Avant-Premières こちら、Le Point の記事はこちら


早速番組を観てみた
冒頭そのことを問われ、はっきり「わたしは悔いる」と語っている
発言内容の概略は以下の通り

今興味があるのは、なぜ書いたかということ
それは1975年にクメール・ルージュの勝利に感激したからだ
もちろん、わたし一人ではなかった
手に入る情報に抗してその熱狂を持ち続けたいと思った
そこから一体勝利とは何かという瞑想に入っていった

勝利はどこにでもある
なぜこの勝利が熱狂を齎したのか
それは力なき人民が巨大なアメリカ軍に勝利したからだ
毛沢東の小さな力も集まれば大きくなるという考えを実現したことになる
ベトナムがカンボジアに侵略したのは嫌悪すべき不快なものであった
ル・モンドの記事はベトナムの侵略に抗するものであったことを忘れないでほしい

さらに、20世紀において重要になるのが時期尚早な熱狂という問題である
ボルシェビキによる革命には今でも多くの人が熱狂している
クメール・ルージュより酷いスターリンが出てもである
現実的には人民が真に勝利を感じることは極めて稀なことなのかもしれない

現代政治の問題は真の勝利とは何かということだ
現象面の勝利ではなく、根源的な意味における勝利を再定義する必要がある


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確かに、表面的な勝利に現を抜かすのではなく、真の政治的勝利を考える時に来ているのかもしれない
あるいは、どこかにその成果が発表されているのだろうか




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