mardi 5 juin 2012

デン・ハーグ市立美術館でマウリッツハイスの名品を観る



長い一日だった土曜の続きになる
インフォメーションセンターで雑談中、フェルメールを観ることができず残念だったと何気なく口走る
すると、マウリッツハイス美術館Mauritshuis) の作品は別のところで展示されているという
上のハーグ市立美術館である
嬉しいニュースを聞き、予定を変更
まずそちらに行ってからフォールブルフに向かうことにした



閉館まで2時間とのことで、急ぎ足で観て回る
有名な作品をいくつか


 レンブラント・ファン・レイン 「テュルプ博士の解剖学講義」 (1632)
Rembrandt van Rijn (Leiden 1606/7–Amsterdam 1669)


  オーギュスト・ロダン 「青銅時代」 (1877)
Auguste Rodin (1840-1917)


ヨハネス・フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」(1665)
Johannes Vermeer (Delft 1632-Delft 1675)


ヨハネス・フェルメール 「デルフトの眺め」(1660-61)
Johannes Vermeer (Delft 1632-Delft 1675)


17世紀や18世紀の絵の中に入って景色を楽しみたくなったのはいつの頃からだろうか
おそらく、フランスに渡る数年前くらいからではないかと思う
この絵を観た時も、いつの日かこの中に入り、デルフトの町を味わってみたいと思っていた
深く静かに眠っていたその想いが吹き出したのは、数週間前

今回その地を実際に踏んでみると、想像とは違う世界が広がっていた
裏切られたというよりは、町の姿を新らたに知った悦びの方が大きい



デルフトのマーケット広場近くにあるフェルメール・センターで、その時画家が立っていた位置を聞く
これがおそらくフェルメールさんが立っていたところに近い位置からの今の眺めになる
人のサイズや水の広がりなどから写真を見直すと、もう少し後ろから描いていたのではないだろうか
 建物が変わっているため似ても似つかないようにも見えるが、どことなく雰囲気だけはあるようにも感じる
ただ、豊かな雰囲気は消え、痩せて見えることは否めない

この日、これらの作品がいずれもふっくらとした肉感を以って迫ってきた
 温かい体温を感じたのである
朝からの 「こと」 の流れが影響していたのだろうか
これまでにはあまり経験したことのない感覚であった




閉館までに何とかすべてを観終わり、微かな達成感が訪れる
デジュネがまだだったので、美術館前でアイスクリームを売っていた方に聞く
隣にある写真美術館 (Fotomuseum den Haag) のカフェがお勧めとのことで、遅いデジュネ、あるいは早いディネを取る


 Antoine d'Agata, Tokio 2006. (Magnum Photos)


最後に、マウリッツハイスの作品が東京と神戸でも紹介されることを知る

マウリッツハイス美術館展
東京都美術館 (2012.6.30-9.17)
神戸市立博物館 (2012.9.29-2013.1.6)

日本では大きなニュースになっているのかもしれない
いつものように大変な混雑になりそうな予感がする
この日、気持ちは前のめりだったが、ゆったりした雰囲気の中、作品を鑑賞できたのは幸いであった
ブティックでは日本からと思われる20人ほどのご婦人を見かける
同じ思いだったのではないかと想像していた




Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire