こちらに来て長い間、最初のブログ「フランスに揺られながら」は記憶の彼方であった
それが蘇って来たのはここ1-2年のことである
こちらでの動きが緩やかになり、振り返る余裕が出て来たということだろう
最初のブログをやっていた当時から不思議に思っていたことを改めて書き留めておきたい
それは、フランス語を日本語に移し替えている時に体に活が入るような感じを覚えたことである
訳しながら心の中で繰り返したり、実際に声に出してみる
その時、その人間の声が、精がこちらに乗り移るように感じたのである
その時、その人間の声が、精がこちらに乗り移るように感じたのである
フランス語から姿を変えた日本語がこのわたしを目覚めさせ、立たせ、前に進めさせたとも言える
何故そうなるのか
それは分からない
しかし、その効果は慣性をもってこちらに来てからも現れていたのではないだろうか
もしフランス語をやっていなければ、これまでの時間はどんなものになっていたのか
想像するだに恐ろしいことである
フランス語の効果はそれだけではなかった
実は、こちらに来る何年か前から、英語の世界に飽きを感じ始めていた
英語の本を読むことに意欲が湧かなくなっていたのである
こちらに来ておそらく4-5年はフランス語の中に浸っていた
そこから徐々に出てくる過程で、英語の世界がこれまでとは違って見えてきたのである
以前に感じていた英語に対する倦怠感は消え失せ、新たな興味が湧きつつある
これも外国語の恐ろしい力と言えそうである
フランスに来たのは、実は英語に対する愛を再び呼び覚ますためだったのではないか
そんな思いも湧いてくる
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