mardi 6 mars 2012

音のない世界から音の溢れる世界へ



今朝のメールボックスには学生時代の記憶を呼び戻すY氏からのメッセージが入っていた
最早、判別がつかなくなっている20名ほどの集合写真とともに
これほどまでに変わり果てた姿を持つあの人は、昔と同じ人なのか
われわれはまさにテセウスの船なのだ、と改めて思い知らされる

そのメッセージには、こうあった

「最近、『プルチネルラ』とイベール喜遊曲』でのトランペットの音が頭から離れません」

当時、わたしはオーケストラでトランペットをやっていた
しかし、そんな曲をやっていたことは記憶の彼方である
早速聴き直してみると、確かに演奏したことを思い出す
トランペットの聞かせどころもあり、意識して演奏したことも蘇ってきた
またひとつ、過去が現在に戻ってきてくれた

ひとは一人で生きていると思いがちである
自分の存在など誰も気に留めていないと思ってしまう
しかし、この世界に存在している以上、その存在からは何かが放射されているはずである
それが反射して返ってくるまで、そのことに気付かない
そして、その反射はしばしば驚きの姿を運んでくれるのだ

というわけで、今朝は音のない世界から音の溢れる世界に身を委ねることになった


このところ、あまりにもよく繋がり過ぎて困るくらいである



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