5時間の旅であった
ロスコフで降りたのは2-3人
人通りの少ない街を歩いてロスコフ海洋生物研究所(Station Biologique Roscoff)へ
「生物医学における時間」をテーマにした少し遅いサマースクールに参加するためである
参加者の費用はすべてカバーされているとのこと
学生としては有難い
この施設は、アメリカで言えばマサチューセッツ州のウッズホール海洋研究所に相当するのだろうか
もう40年近く前に、ボストンからそこのサマースクールに参加したことを思い出す
このような形で人生が廻っているように感じるのも悪くない
早速、受付で会の様子を訊くと、始まるのが明日からなので参加者はまだ来ていないようだ
受付の方が、宿泊施設は少し離れたところにあるのですが、、、
と言うと、横で聞いていた若者(下の写真)が車で送ってくれるという
人間が非常に近くにいるという感じだ
有難く同乗し、少し話をする
現在、ロスコフ研究所の大学院生で、Ph.D.の最終学年
最先端の研究領域になるのだろう
母親はフランス人だが、父親はイギリス人
イギリスにも住んでいたが、英語はイギリス人とは見做されないようだ
数年前には日本語を学んでいたとのこと
日本文化に興味を持っているようで、特に碁を日本でやりたいという希望があるという
碁石の手触り、碁盤に置いた時の音、囲碁は音楽的だという印象を語ってくれた
そういうこともあって、困っている日本人らしき人に声を掛けたのだろうか
ホテルの前に住んでいるので、困ったことがあればいつでも声を掛けてくださいという
そして、早朝の海岸が実に不思議な雰囲気になると付け加えてくれた
何のことを言っているのだろうか
明日にでも早速確かめてみたい
今回は、初日から素晴らしい青年に遭うことができた
夕食の時間になって下に降りたが、レストランのあるホテルのホールは閉まっている
そう言えば、先ほどの学生さんがここは研究所が最近買い取ったばかりのところと言っていた
周辺は住宅地でお店もなさそうなので、中心部まで歩くことにした
駅前のバー兼プレスのようなところで、街の様子を訊いてみる
もう普通のお店は閉まっているが、港の方に行くとレストランがあるという
のんびりした気分にさせる港である
近くにレストランがあったのでディネを取ることにした
帰りは道に迷わないかと心配しながら、すっかり暗くなった街を歩く
途中、道路脇に腰かけた高校生らしい 男女3人組が話しかけてくる
一緒にやらないか、というのである
やんわり断ると、謝っていた
わたしたち若いのでわかってください、という感じである
同じ通りで今度は中年の夫婦に呼び止められる
レストランの場所を教えてほしいというのだ
港の方に行くように伝えた
人がほとんど歩いていない街なので、驚きの接触であった
時計がないのでまだ8時過ぎくらいかと思っていたが、ホテルに着いたのは10時だった
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