vendredi 18 juillet 2014

全く違ったアインジーデルン

アインジーデルン駅


我がホテル周辺は歓楽街の中にあるのか

街角には朝から女性が立っている

夜は遅くまで音楽が聞こえてくる

パリが静かな環境なので違いが際立つが、今回は諦めるしかなさそうである


今日はスイスの北、チューリッヒに近いアインジーデルン(Einsiedeln)に向かうことにした

反骨の医者にして錬金術師のパラケルススがこの地に生まれているからである

駅で切符を買う時、駅員の声に驚く

"Cent huitante-quatre"

今日はその数字が何を意味しているのかすぐに分かる

ジュネーヴでは 80 を4x20 とも言うようだが huitante で、「184」(CHF)

乗り換えがチューリッヒとヴェーデンスヴィル(Wädenswil)で、所要時間は4時間程度

パリ・ジュネーヴ往復が105€だったので、かなり高いと思った

駅員の方もそれには気付いているのだろうが、訊き直しても毅然としていた



昨夜、アインジーデルン近辺の地図を見たが、何もなさそうなところで期待しないで出掛けた

町も地図で想像していたよりは小さく、すぐにパラケルススゆかりの場所に着いた

パラケルススに捧げる像で、やや落胆

この町には、ご本人の生家も像もないようだ

 思い掛けなかったのは、この像の向い側


アインジーデルン修道院



巡礼の地として有名で、サン・ジャック・デ・コンポステーラに繋がるという

炎天下の散策だったので、中に入ると天然のエアコンでヒヤリとする

中の写真撮影は禁止だったが、装飾はやや派手目との印象を持った

 修道院前には以下の景色が





そこから ジール湖(Sihlsee)に向かった

昨夜はどうしようかと思ったが、意外に近いことが分かり行ってみることにした

結果的には、ジール湖よりは道行の何気ない景色に引き込まれた

とにかくのんびりとした自然が広がっている

緑が美しく、目に染みる

冬はスキーのリゾートになるのだろう

関連施設が周辺に見える

灼熱の太陽の下を歩いていると、体が消える感覚が襲う

自然と一体になったようであった

昨日のルソーさんの言葉と繋がっているのか













出る前には何もないところではないかと思っていた

しかし、その地に立ち、街を歩いてみると、その予想は完全に裏切られた

素晴らしい自然の中で、しっかりと人々が生きていることがわかる

「地図はそれが表している土地ではない」 とは、よく言ったものである

アルフレッド・コージブスキーさんの言葉である

 やはり、先入見なしに出掛けなければならないのだろう


今回は乗り換えが二駅あった

どうなるかと思ったが、何の問題もなかった

こういう時に気付くことは、移動の時は実は何も動いていないということである

動くのは周りで、自分はいつも一点にしかいないという感覚である

一旦外に出てしまうと何もしなくてもよいという感覚なのである

つまり、大切なことはまず外に出ることで、そうすれば後は自然に動いていく




 4時間に及ぶ散策の後、駅に戻る

地ビールの Einsiedler を味わいながら、満ち足りた一日を振り返る







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