mercredi 19 novembre 2014

東京理科大学 生命医科学研究所での講義とセミナー終わる

セミナー後、東京理科大学 生命医科学研究所の皆様とディネ


本日は東京理科大学の岩倉洋一郎先生のお世話で講義とセミナーが予定されていた

今回もまた寸前まで準備に追われた

講義は生命倫理のコースで、15年前に多田富雄先生のお考えで生まれたのだという

今から考えると、先見の明があったことが分かる

各論についてはすでにやられており、これからも予定されているとのこと

そのため、「考える」 ということについて、自らの経験から考えたことを中心に話した

 講義後、これからの参考にするために感想を書いてもらった

その中で、同様のコメントが複数の方から出ていたので、それらを以下に列挙したい

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  • これまで考えていると思ったことは、実は考えることではないことに気付いた
  • 実験に追われる生活の中で、考えるための時間を意識的に確保する必要があると思った
  • 考えることは、研究だけではなく、日常生活を豊かにするためにも大切ではないかと思った
  • 専門の知だけではなく、広い領域の知についても目を向けていく必要があると思った
  • 対象を客体化するという営みは、日本ではまだ弱いように感じた
  • 「自己とは記憶の総体である」 という言葉は、とても印象的だった
  • 哲学的で包括的な話を聞くことが少ないので、新鮮で、刺激的で、考えさせられた

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このようなコメントで見る限り、話す前に意図していた以上の効果があったように見える

われわれが哲学的な思考に疎いのは、興味がないのではなく、そこに誘われることがないためではないか

寧ろ、若い精神は哲学的思考に飢えていて、そこに開かれているのではないか

問題は、その扉をノックする人が少な過ぎるところにあるのではないか

それは教育の重点がどこに置かれているのかに関わり、哲学の領域にいる人間の問題にも繋がる

そんな感想が浮かんで来た


セミナーの方では、科学と哲学の関係についてわたしが感じてきたことを中心に話す

このブログで何度も書いてきたことが糧になっている

その後で、免疫について考えてきたことを話す

こちらはほんの入り口に立ったという状態に過ぎないが、専門家から貴重なコメントをいただいた

 これから前に進むエネルギーを貰ったように感じている


研究所は自然に溢れた広大な大学の敷地内にあり、想像していた姿とはかなり違った

良い意味で予想が裏切られた

セミナー終了後、岩倉、北村大介、後飯塚僚、海部知則の各先生と岩倉研若手のお二人と食事会

ざっくばらんなお話ができたように思う

 このような機会を作っていただいたことに感謝したい





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