セミナー後、東京理科大学 生命医科学研究所の皆様とディネ
本日は東京理科大学の岩倉洋一郎先生のお世話で講義とセミナーが予定されていた
今回もまた寸前まで準備に追われた
講義は生命倫理のコースで、15年前に多田富雄先生のお考えで生まれたのだという
今から考えると、先見の明があったことが分かる
各論についてはすでにやられており、これからも予定されているとのこと
そのため、「考える」 ということについて、自らの経験から考えたことを中心に話した
講義後、これからの参考にするために感想を書いてもらった
その中で、同様のコメントが複数の方から出ていたので、それらを以下に列挙したい
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- これまで考えていると思ったことは、実は考えることではないことに気付いた
- 実験に追われる生活の中で、考えるための時間を意識的に確保する必要があると思った
- 考えることは、研究だけではなく、日常生活を豊かにするためにも大切ではないかと思った
- 専門の知だけではなく、広い領域の知についても目を向けていく必要があると思った
- 対象を客体化するという営みは、日本ではまだ弱いように感じた
- 「自己とは記憶の総体である」 という言葉は、とても印象的だった
- 哲学的で包括的な話を聞くことが少ないので、新鮮で、刺激的で、考えさせられた
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このようなコメントで見る限り、話す前に意図していた以上の効果があったように見える
われわれが哲学的な思考に疎いのは、興味がないのではなく、そこに誘われることがないためではないか
われわれが哲学的な思考に疎いのは、興味がないのではなく、そこに誘われることがないためではないか
寧ろ、若い精神は哲学的思考に飢えていて、そこに開かれているのではないか
問題は、その扉をノックする人が少な過ぎるところにあるのではないか
それは教育の重点がどこに置かれているのかに関わり、哲学の領域にいる人間の問題にも繋がる
そんな感想が浮かんで来た
セミナーの方では、科学と哲学の関係についてわたしが感じてきたことを中心に話す
このブログで何度も書いてきたことが糧になっている
その後で、免疫について考えてきたことを話す
こちらはほんの入り口に立ったという状態に過ぎないが、専門家から貴重なコメントをいただいた
これから前に進むエネルギーを貰ったように感じている
研究所は自然に溢れた広大な大学の敷地内にあり、想像していた姿とはかなり違った
良い意味で予想が裏切られた
セミナー終了後、岩倉、北村大介、後飯塚僚、海部知則の各先生と岩倉研若手のお二人と食事会
ざっくばらんなお話ができたように思う
このような機会を作っていただいたことに感謝したい
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