図書館の帰り、ちょうど始まる映画が目に留まった
『歸來』 (Coming Home)
今年の中国映画である
入る前に何となく想像していたのとは全く違うストーリーが展開
観終わった後、それまで感じていた切なさが消え、どこか清々しさが残る映画だった
予想した以上に観客は入っていた
一人娘を持つ夫婦の物語
文化大革命の時に夫は強制収容所に送られるが、脱走
家に帰ろうとするも逮捕される
革命後、晴れて家に戻るが妻の記憶がおかしくなっていて、夫であることが分からない
理解し合えない
医者に相談したところ、昔のことを思い出させるのがよいと言われるが、効果は現れない
その時の会話に "déjà vu" が出てきて、観客に受けていた
妻と夫との会話を聞いていると、夫は第三者として妻の心の奥を覗ける状況に見える
普段ならば知りえないような奥底の声が現れる状況ではないか
そんな気にもなった
後半は、どこからともなく鼻をぐすぐすする音が何度も聞こえた
最後を想像しながら観ていたが、良い意味で裏切られた
中国の日常を見ていると、遠い昔を思い出させる懐かしさを感じる
そして、音楽も心に沁みた
Aucun commentaire:
Enregistrer un commentaire