今日は曇っていて寒い
しかし、バルコンに出てぼんやりする
空高いところを行く鳥の群れを追っている時だった
背景の灰色に光り輝く小さな点が無数に現れた
以前に目の玉を押した時に同じ現象が見られた
小さな点は不規則に動き回っている
ブラウン運動と呼ばれるものだろう
その動きは不規則ではあるのだが、心臓の鼓動に同期して場所が変わることに気付いた
そのうち、灰色の煙のようなものが視野に入ってきた
最初は紫煙かと思ったが、違う
ただ、そこに焦点を合わせようとすると消えて行く
そして、目を離すと再び現れる
この繰り返しをしばらく楽しむ
そして、目を離すと再び現れる
この繰り返しをしばらく楽しむ
この主観的世界はわたしの中では確かに存在していたが、他の人には見えない
ところで、バルコンに出る前に読んでいたものの中に、ブラウン運動を説明した文章があった
ブラウンさんは、それを生あるものに特徴的なものだと考えていた
後に、アインシュタインにより、この運動は有機と無機を分けるものではないことが分かる
ただ、生あるものを深く辿っていくと無機になる
今日見たものは、この存在の本質に近いところで起こっている現象だったのだろうか
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