samedi 14 septembre 2013

哲学的問いとともに歩むということ

武田克彦(国際医療福祉大学三田病院)、花島広志(さくらさくら)の両氏


昨年9月、神経心理学会が東京で開かれた

その時の会長が武田氏で、何とわたしが教育講演なるものを担当することになった

全く経験のない者に話をさせるということなので、常識では計り知れない発想をされる

お陰様で、引き受けた方は大いに苦しんだが、新しい世界を垣間見るという経験をさせていただいた


そして先日、ショートノーティスで昨日お話をすることになった

偶然にも予定の変更があり、それが可能になった

少しだけ前を歩いているかに見える人間と哲学に絡む話を望まれたのだろうか

いろいろなお話が出たが、一つの哲学的な問題とともに歩むということが中心だったように思う

この世界を理解すること、考えることにこれからの時間を使いたいということになるのだろうか

さらに言えば、それしかないという認識である

その点に関しては、通じるところがあるのかもしれない

人間は考える葦である


不思議であるが、今月のエッセイで触れたのは昨年の神経心理学会のことであった

先生の講演で強調されていた臨床で重要になるという「ネガティブ・ケイパビリティ」がそのテーマである

これは、曖昧な状況を受容する能力であり、自分の中に他者に対するスペースを作ることができることを意味している

エッセイでは、この能力こそ不確実さを増す現代において不可欠なものになるのではないかと問い掛けている

興味をお持ちの方はご一読いただければ幸いである

「ネガティブ・ケイパビリティ、あるいは不確実さの中に居続ける力」

医学のあゆみ (2013.9.14) 246 (11): 989-993, 2013





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