jeudi 21 juin 2012

思いもかけない元老院訪問

M. Yves Daudigny (Sénateur de l'Aisne), Mme. Eliane Daudigny, et une collaboratrice de M. Daudigny


昨日は次第に晴れ上がってくれた
1ヶ月前、カルチエ・ラタンで不思議なデジュネをしたことについては触れた


その直後、隣り合わせたエリアンヌさん (上の写真中央) から Sénat元老院) を案内したいとのメールをいただいた
その理由がよくわからなかったのは、デジュネでお伺いしたご主人 (写真左) の仕事をわたしが誤解していたからだ
エーヌ県の議員ということで県議会議員だと決めてかかっていたが、エーヌ県を代表する元老院議員だったのである
わたしのオランダ旅行もフォローしていただいていたようで、先日連絡が入り、昨日がその日となった
午後から 15 rue de Vaugirard にあるセナへ向かう


その庭に当たるリュクサンブール公園やセナの正面には何度も行っているが、その中に入るのは初めて
エリアンヌさんと入口で待ち合わせてから入った
そのためか、警備の方も柔らかい対応であった
また、中のいろいろな方にも歓迎の意をもって接していただいた
 
嬉しいことにビブリオテークにも入ることができた
中央のホールを囲むように4つの像が置かれていた
それぞれ La Science、La Poésie épique、La Philosophie、L'Histoire のタイトルが付いていた
この4つと等距離を保ちながら歩むことができれば最高なのだろう、、、が
受付のカウンターにはこの方の胸像があった

Anatole France
(1844-1924, Prix Nobel en 1921)


 ここは会議室と名付けられていたように記憶している
ここで発表やインタビューなどが行われるという
天井も高く奥行きのある気持ちの良い空間であった


 

丁度中央に当たる窓側にナポレオンが座っていたという玉座が置かれていた
当時は反対側に置かれて、この部屋で元老院会議をしていたという
人数が増えるに伴い、今の場所に移動し、さらに増築されたようだ


時間があるとのことで、会議で不在のイヴさんのオフィスにも案内していただいた
家具の選択や空間の取り方なども含め、全体の雰囲気がよいのだ
アーティスティックとでも言えばよいのか、セクシーとでも表現すべきなのか

もう一人の男性スタッフの部屋をドア越しに撮影させていただいた
どうということもないようだが、何かが違うように見えるから不思議だ
おそらく、彼らが見ているこの世界はわれわれとは違うのではないだろうか

  後ろに見える滑車とワイヤーはメッセージを上下でやり取りするためのものだった


お話の中で印象に残ったことを一つだけ
日本の国会では大臣や官僚が座る席が雛壇とか言って上に控えている 
一方のセナでは大臣席は議員の側の一番下にあり、そこに降りていけば話ができるような構造になっているという

矢印はイヴさん

下から上に向かって訴えかける
日常の感覚で議論するような場になっているようでもある
形のなかに精神が現れているのか
国会改革はまさしくその構造改革から始めなければ駄目なのかもしれない


最後にエリアンヌさんからお心遣いをいただき、感激
その中には、フランスとセナの歴史資料やDVD、地元の交響楽団のCDなどが入っていた
エリアンヌさんには改めて感謝したい

これからフランスの近代史を勉強しなければならないのは辛いところではある
だが、少しだけフランスが身近に感じられるようになったセナ訪問であった





Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire