mercredi 9 septembre 2015

長く続いたジレンマ



こちらに来た当初から、一つのジレンマがあった

こちらの生活が本当のものなのか、仮のものなのか

これを本当の生活にするのか、仮のものにするのかについての迷いであった

日本にいると仮定した自分が本物で、こちらにいる自分は仮のものだと捉えることができた

その場合、余暇のつもりで来ている旅行者のような感覚で、気楽にやればよいことになる

一方、こちらの生活を本当のものだと捉えた場合は、真剣さをもって生活しなければならなくなる

これは、最初の学生生活に似てくる

どれほど真剣にやっていたのかは分からない

しかし、それしか道はないという意味で、真剣さが要求されたということである


フランスでのジレンマが消えたように感じたのは、ここ1-2年のことである

どのような形であれ今の学生生活を終えた時には、専門家の予備軍ということになるのだろう

甚だ心許ないが、そう自らを捉えて動かなければならないような気がしている

これだけ長くやったのだから、そこからは逃げられないという感覚である


まさに今、長い瞑想生活にあった学生が社会に出ようとしている状態にも見える

これから動的生活に入るのか、これまで通り瞑想的な生活に重点を置くのか

それはまだわからない

 しかし、一つの大きな転換点が待っていることだけは確かである






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