mercredi 4 février 2015

トマ・ピケティ氏の言葉から


来日中のトマ・ピケティ(Thomas Piketty, 1971- )氏が注目を集めているという

経済の領域のお話なので、全く興味がない

それではダメですよ、というピケティ氏の顔が見えるようだ

どんな方なのか、こちらのビデオで観たことはある

例えば、アラン・バディウ(Alain Badiou, 1937- )さんと一緒のものなど


今回、何気に日本でのビデオに目を通してみた

その中で、一つだけ入ってきた表現がある

それは、"démocratisation de l'économie"、"democratization of economy" だ

経済学の知識を広く普及するという意味になるのだろう

その心は、意思決定を権力や一握りの専門家に任せるのではなく、民衆に移すため

民主主義下にあるわれわれは専門の知識を知り、自らで判断しなければならないことになる

逆に言うと、専門家は持てる知識を一般に広めなければならないということでもある

専門家とは、そのためにお金をもらって生活している存在であると捉えられるからだ

そして、市民の判断を誤らせないためにも、専門家には 「知的誠実さ」 が求められるのである


自らに翻ってみると、経済に関しては昔から全くと言っていいほど関心がない

その意味で、市民失格になるのだろう

ただ、わたしが帰国の度に行っている営みでは、専門家としての市民の役割を果たしているとも言えそうだ

専門知を 「デモクラティゼ」 しようとしているように見えるからである

 「民主化」 と言うと、どこか知識を与えるという響きがある

しかし、「デモクラティゼ」 という音にすると、自分の中では 「共有する」 という響きが加わってくる

本来の意味合いとは違うのかもしれないが、新しい景色が見えてくるのである
 

外国語の響きにより、日本語では感じなかった言葉のイメージに広がりを持つことが増えている

それまで刺激されなかった部分が反応するからだろうか

外国語を学ぶ理由の一つが、こんなところにもありそうだ






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