作家のカズオ・イシグロ(1954‐ )氏が10年振りに新作を出すという
The Buried Giant (March 3, 2015)
これまでは個人の記憶を扱ってきたが、今回の作品は社会の記憶についての物語らしい
彼は、年80ページのペースで書いていた
それを奥さんが読み、こう言ったという
「これじゃ全くダメ、最初から書き直さなきゃ駄目」
それは特定の場面のことではなく、 全体の語り口や登場人物同士の会話が駄目ということだった
随分ときつい言葉だったが、仕方がない
暫くの間エネルギーを補給して、ゼロから書き直した作品だという
それを奥さんが読み、こう言ったという
「これじゃ全くダメ、最初から書き直さなきゃ駄目」
それは特定の場面のことではなく、 全体の語り口や登場人物同士の会話が駄目ということだった
随分ときつい言葉だったが、仕方がない
暫くの間エネルギーを補給して、ゼロから書き直した作品だという
最初からやり直さなければならなくなったところが最近のわたしと重なり、なぜか嬉しくなる
イシグロ氏が小説家のピークは30-40代だと考えていることは知っていた
今回、このことについて、こんなことを語っている
小説家は子供時代に近いことが非常に重要だ
なぜならば、そこから成年になる過程が小説を書くという営みにとって欠かせないから
子供時代から離れることは、何かを失うことなのである
30代は良いかもしれないが、60歳の人間がそう考えるのは少々気が滅入ることである
なぜならば、そこから成年になる過程が小説を書くという営みにとって欠かせないから
子供時代から離れることは、何かを失うことなのである
30代は良いかもしれないが、60歳の人間がそう考えるのは少々気が滅入ることである
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