dimanche 23 février 2014

ロバート・オッペンハイマーの人生

今朝の空


ここ数日、ロバート・オッペンハイマー(1904–1967)についてのドラマ(1980年、BBC/PBS制作)を観ていた

1回が1時間の7回シリーズで、史実に忠実であろうとする意図が感じられ、見応えのあるつくりになっていた

 激動の時代を生きた彼は、自らの人生を何と "Farce" (道化芝居)という一言で総括するシーンが最後に出てくる

 おそらく、自分の意図したことが理解されず、政治の大波に攫われたと感じていたのではないだろうか

時代の空気、官僚機構、権力などの前では、大波に流されるままの木の葉のようである

以前に観たドキュメンタリーでは、同僚がこう言っていたのを思い出す

「彼は全力で国に奉仕し、最良の形で仕事をやり終えた。そして、国はその彼を打ち砕いたのだ」


最早、このようなことがあったことさえ、記憶から消え去っている可能性がある

過去の中に入り、残されたものに触れ、良心と想像力を駆使しなければ過去は蘇ってこない

それは専門家にとっても至難の業になるのだろう

況や、「いま・ここ」に生きざるを得ないわれわれには手の届かない世界である

それゆえ、同じようなことを何度も繰り返すことになるのだろう



"The Day After Trinity" を改めて観る (2012-03-28)








Aucun commentaire:

Enregistrer un commentaire